整形外科専門外来|川崎市中原区の動物病院なら、高野動物病院

診療時間
9:00~13:00
17:00~20:00

▲:12:00まで
木曜に重ならない祝日は通常通り診察します
休診日:木曜

〒211-0041
神奈川県川崎市中原区下小田中5-4-1

tel. 044-752-8199
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    こんな症状はありませんか?

  • 散歩に行きたがらない、歩く距離が短くなった。
  • 歩く速度が遅くなった。
  • 段差の上り下りを嫌がる、できなくなった。
  • ふらついている。
  • どこか足をかばっている。
  • 関節が腫れている、曲らない。
  • 立っている姿勢やお座りの姿勢がおかしい。
  • 体を触られるのを嫌がる、怒る。

整形外科専門外来について

上記の症状が見られる場合には、骨・関節・腱・靭帯・筋肉といった運動に関与する器官に問題がある可能性があります。診察は問診・身体検査・必要に応じて画像検査や血液検査などを実施し、総合的に診断をします。
また、高度医療が必要な場合には大学病院などの二次診療施設をご提案させていただくこともできますのでご相談ください。
ワンちゃん、ネコちゃんが痛みなく元気に動けるよう、インフォームドコンセントのもと最適な治療方針をご提案させていただきます。

担当医 松葉 賢治

獣医整形外科 AO VET principale course 修了
獣医整形外科 AO VET advanced course 修了
Depuy Synthes VET主催 VET Spine セミナー修了
日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種

骨折

原因

多くは交通事故・落下などの強い衝撃が原因です。
最近では交通事故による骨折は少なくなりましたが、室内飼いの小型犬では前肢が細く衝撃に弱いため、抱っこ中に誤って落下したり、ソファやイスから飛び降りて骨折してしまうケースが増えてきています。

治療

ほとんどの場合は全身麻酔下での手術による骨折の整復と固定が必要となります。
小型犬の前肢骨折(橈骨・尺骨の骨折)は骨の端で起こりやすく、手術による固定が困難であったり、骨折部位の周囲の筋肉や血流が乏しく、骨の治りが悪いこともあります。しっかりと骨癒合(骨がくっつく)が得られるように、骨折の部位や折れ方・年齢や気質を考慮し、最適な治療法を選択する必要があります。
当院では整形外科器具・機材を導入し、それぞれの骨折に応じた各種治療法が行えるように努めております。

膝蓋骨脱臼

症状

膝関節には膝蓋骨というお皿の形をした骨があります。
正常な膝蓋骨は筋肉や靭帯・関節包によって支えられ、大腿骨の滑車溝とよばれる溝の中に収まっています。膝蓋骨が滑車溝から外れる(脱臼する)ことを膝蓋骨脱臼といいます。
膝蓋骨が膝関節の内側に脱臼する場合を内方脱臼、外側に脱臼する場合を外方脱臼と言います。膝蓋骨脱臼は小型犬に多い病気ですが、大型犬にもみられます。
脱臼の方向は小型犬・大型犬ともに内方脱臼が多く認められています(内方脱臼:全体の約90%、外方脱臼:約10%)。

小型犬は先天的に膝蓋骨が滑車溝から外れやすく、多くは内側に外れます。成長期にゆっくりと進行していく場合には痛みがなく、無症状のことも珍しくありません。
しかし急激に脱臼の程度が悪化した場合や、長期におよび脱臼した状態が続くと、関節軟骨が削れたり、骨の変形・膝関節の靭帯損傷が起こり、痛みや跛行(ビッコ)を生じることがあります。

治療

治療には内科治療と外科治療があります。
重症度や、年齢・体重・活動性・合併症の有無などから総合的に判断し、ベストな方法を選択します。
脱臼があっても症状がみられない場合や、軽い症状であったり、脱臼の頻度が低い場合には、内科的な治療(注射・内服薬・サプリメントなど)で経過をみることがあります。
しかし膝蓋骨脱臼は、膝蓋骨の脱臼という物理的な異常が原因となる疾患のため、内科的な治療では脱臼が改善されることはありません。根本的な治療は手術による脱臼の整復となります。そのため症状が出ている場合や、持続的に脱臼がみられる場合には、麻酔や手術による合併症のリスクはあるものの、外科的治療による整復術が望ましいと考えられます。
それぞれの症例の状況に応じて、膝蓋骨を本来の位置に戻し維持できるように、下記の複数の術式を組み合わせて手術を行います。

・滑車溝造溝術
・脛骨粗面転移術
・内側支帯解放術
・外側支帯縫縮術
・その他